ペア・グループOK! コロナ禍でのMLSの席割り
JリーグもMLSも観客を入れ始めて少し経ちますが、座席割りの考え方がJとMLSで違うことに気づきました。
Jリーグの基本的な座席割り
Jリーグでは、どのクラブも「Jリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」に基づきチケットを販売しており、販売座席の間隔は、厳戒態勢の緩和ステップにより「観客間を1m以上空ける」又は「観客間を1席以上空ける」のどちらかとなっています。どちらにしてもペアで着席することは認められていません。現地でも隣同士で着席したら注意されます(日産スタジアムでそのような光景を目撃しました)。
Jリーグクラブのホームページある座制割りの案内です。左が川崎フロンターレ、右が名古屋グランパスのもの。どちらも1席空けた販売となっていることがわかります。たとえカップル、家族、グループで行くとしても、このルールは厳格に守られています。
MLSにおける座席割りの考え方
それでは、MLSの座席割りは一体どうなっているのでしょうか? 気になったので、いくつかのクラブの公式ページチケット販売コーナーを見てみました。まだまだチケット販売には至らず、無観客で興行しているクラブが多いですが、チケット販売を行っているクラブは2人ペア、4~6人グループを隣り合わせて販売しているケースが多いことがわかりました。逆に、1席単体で販売しているケースがほとんどありません。

まずはスポルティング・カンザスシティのスタジアム。基本的に2人ペアの設定が多く、4人グループの席も用意されています。

次に、ヒューストン・ダイナモのスタジアム。2人ペア席、4人グループ席が適度に配置されています。若干ですが3人グループ席もあります。なお、ヒューストンでは1階席を販売用に開放せず、2階席を販売しているようです。ここで疑問なのは、2人ペア席を1席だけ、又は4人グループ席を3席だけ買えるのでしょうか? 実は、そのように席を余らせて買うことはできない仕組みになっています。
日本では1人1人の間隔が重要視されますが、アメリカではペアや家族は常に密接しているのだからこのような座席割りでも問題なし、と割り切っているのでしょう。わたし自身も現実的な売り方だと思っております。
JリーグもMLSも、早く通常どおりに座席が販売され、観戦できるといいですね。