MLSとメキシコ・リーガMX、統合の試み?
これまで順調に成長しているMLSですが、さらに上をいく試みが検討されているようです。
MLSがリーガMX合併で巨大リーグに 北米サッカー界で起きている激震
出典:Number Web
アメリカのプロリーグは、アメリカンフットボールNFL以外はカナダのクラブも参加していますが、メキシコの参加はこれまでどのプロリーグもないので、ちょっとびっくり。アメリカでは欧州リーグがよく見られていると思っていましたが、記事によると、リーガMXもかなりの人気とのこと。
統合に関するコメントは、今のところメキシコ側からのみで、MLS側からの公式コメントはまだありません。コメントが出れば、少なくとも意識しているといえそうなので、もう少し様子を見てみたいところです。でもMLSからのコメントは特に出ないでしょうね・・・。
個人的には、大きく異なるリーグのレギュレーションを考えると、実現はかなり難しいかと。クラブへの投資リスクをなくすために1部2部制をとらないMLSと、世界標準である1部2部制を取り入れているリーグMXを統合するには、レギュレーションを一つに合わせなければなりません。降格制度をとるなら、出資する実業家は降格リスクを背負って投資することになるため、これまでどおりの発展が抑制されてしまうおそれがあります。また、MLSはクラブの均衡を図るなど共存共栄で発展してきた、世界的に見れば特殊なリーグなので、その取り組みを捨ててまでMLSが統合に飛びつくかどうか・・・?
一方、MLSにはカルロス・ベラ(LAFC)をはじめとしたスター性のあるメキシコ代表選手を多く加入し、活躍しています。隣国からやってきた彼らをもっと多く見てみたいと思いますが、リーグで見れば、まだ拡張の余地を残しているし、しばらくは現MLSのままでいてほしいなあ、という気持ちです。